【経営者必見】会社が潰れる危険信号10選!あなたの会社は大丈夫?倒産の兆候と今すぐできる対策【才藤投稿】
「うちは大丈夫」――。多くの経営者がそう信じながら、気づいた時には手遅れの状態に陥っています。実は、倒産に至る企業のほとんどが、そのずっと前から何らかの「危険信号」を発しているのです。元経営者として数々の会社の浮沈を見てきた経験から断言できるのは、この小さな兆候にいかに早く気づき、対策を打てるかが企業の生死を分けるということです。 この記事では、見過ごしがちな倒産の危険信号を10のチェックリスト形式で解説します。自社の現状と照らし合わせながら、健全な経営を維持するためのヒントを掴んでください。
見逃し厳禁!倒産の危険信号10のチェックリスト
1. 特定の取引先への過度な依存
売上の大部分を1社、2社に依存している状態は非常に危険です。その元請けが傾けば、あなたの会社も共倒れになります。「あの会社があるから大丈夫」という安心感が、経営の多角化や新規開拓の機会を奪っているのです。
2. 資金繰りを「番頭さん」に丸投げしている
「金のことは全部経理に任せている」という社長、要注意です。たとえ信頼できる番頭がいても、社長自身がキャッシュの流れを把握していなければ、いざという時に判断ができません。最悪の場合、気づかぬうちに不正や、闇金からの借入が行われているケースすらあります。
3. 役員報酬や経費の増大が続いている
少し業績が上向くと、つい役員報酬を上げたり、交際費が増えたりしがちです。しかし、それは会社の体力を削る行為。利益はまず内部留保や将来への投資に回すべきです。
4. 試算表の完成が翌月10日を過ぎる
会社の健康状態を示す試算表の確認が遅れるのは、健康診断の結果を後回しにするのと同じです。リアルタイムで経営状況を把握できていない証拠と言えるでしょう。
5. 社長の口から「なんとかなる」が頻繁に出る
具体的な根拠のない楽観論は、問題の先延ばしに他なりません。厳しい現実から目を背け、場当たり的な対応を繰り返すうちに、事態は悪化の一途をたどります。
6. 現場の従業員から不満の声が聞こえてくる
経営が傾き始めると、そのしわ寄せはまず現場に行きます。残業の増加、ボーナスカット、将来への不安。従業員の士気低下は、生産性の低下に直結します。
7. 銀行の担当者が頻繁に交代する、または来なくなる
銀行は企業の将来性をシビアに見ています。担当者がコロコロ変わったり、足が遠のいたりするのは、あなたの会社に対する評価が下がっているサインかもしれません。
8. 在庫が急に増え始める
売上の減少を隠すために、無理な仕入れや生産を行っていませんか?不良在庫はキャッシュを生まない「負債」と同じです。
9. 支払いサイトの延長を要請されることが増える
取引先の経営状況も重要な指標です。支払いサイトの延長要請が続く場合、連鎖倒産のリスクを考慮する必要があります。
10. 「税金の支払い」を後回しにしがちになる
キャッシュが苦しくなると、つい税金や社会保険料の支払いを遅らせてしまいがちです。しかし、これは最もやってはいけないこと。延滞税は高く、最終的には差し押さえのリスクもあります。
危険信号に気づいたら…今すぐ着手すべき3つのこと
もし、上記のチェックリストで3つ以上当てはまる項目があれば、すぐに行動を起こすべきです。
- キャッシュフローの徹底的な可視化: 帳簿上の利益ではなく、現金の出入りを1円単位で把握しましょう。
- 固定費の削減: 聖域なく、全ての経費を見直します。特に社長自身の経費から手をつける姿勢が重要です。
- 専門家への相談: プライドは捨ててください。税理士、中小企業診断士、あるいはわたしたちのような経営危機回避コンサルタントに正直に窮状を話すだけで、見えてくる道があります。
【まとめ】
倒産は、ある日突然やってくる災害ではありません。日々の経営の中に潜む小さな「歪み」が積み重なった結果です。この記事で挙げた危険信号は、その歪みを見つけるための警報装置です。定期的に自社を客観的に見つめ直し、早期発見・早期治療を心がけることこそが、会社を20年、30年と存続させるための唯一の道なのです。
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