NYC Jazz紀行 ② 12/28/2013 David Schnitter Quartet at Smalls

DSC_0015NYCに着いた翌日。朝からセントラルパークを散歩し、そのあとでアメリカ自然史博物館(American Museum of Natural History)を堪能した。
やや疲れたのでホテルに戻って昼寝をしたのだが、時差のコントロールがうまくいかずやや疲れが残っているからだでグリニッチヴィレッジのSmallsにむかった。

9:00p.m.からのステージには少し遅れたのだが、Smallsの階段には人が並んでいた。Smallsのオーナーのスパイク・ウィルナー(Spike Wilner このSmallsのハウスピアニストでもある)に、「次に出演のマイク・ディルーボが聴きたいんだ」と言ったら、「それは10:30p.m.だからまだ早すぎるよ」と言われた。
そこで、「今20ドル払って、入れ替えの時にまた20ドル払えば中にいてもいいか」と聞いたら、「いいよ。でもミッチにもちゃんとそう言っておいた方がいいよ」といわれたので、そのまま20ドル払って列に並び、インターミッションの時にSmallsの中に入っていった。また階段にミッチがいたので「スパイクにそう言われたから…」と言ったらにっこり笑って入れてくれた。席には座れず、立ち見。

65歳(1948年生まれ)のテナーサキソフォニストのデヴィッド・シニッター(David Schnitter Tenor Sax)による、テナー・クアルテットのステージ。
デビッド・シュニッターは、アート・ブレイキーのところにいたときに聴いた記憶はあったのだが、プレイスタイルまでは正確に記憶してはいなかった。
小柄でちょっと足を引きずるように歩いているさま。手入れもしないぼさぼさ頭に鼻眼鏡風のメガネは、どうみても老人のようだ。
昨日のラルフといい、今回のJazz旅行の前半はわたしと同世代の老人によく当たる。

パーソネルは、Spike Wilner (Piano)、Ugonna Okegwo (Bass)、Anthony Pinciotti (Drums)。

デビッドのプレイスタイルは、時として自己陶酔気味になるが気になるほどでもない。全体としてはやや古いスタイルのブロー派というところか。体力に恵まれた体躯とは思えないのに音は大きくよく鳴る。楽器はこれまた古いセルマーだ。
わたしの持っているクレイグ・モウパー(Craig Muepper)というドラマーがリーダーの2001年のアルバム[Leaps And Bounds]での印象よりも老いた感じは否めなかった。まぁ、このアルバムではトランぺッターのジム・ロトンディ(Jim Rotondi)が抜群に良かったから。

このステージはリーダーのデビッドよりもむしろ、リズム・セクションが光っていた。まずはスパイクのピアノ。わたしも数枚持っているがオーソドックスではあるがちゃんと個性がある。よく動く右手に力強い左手。そのバランスがスパイクの味だ。ベースはウゴンナ・オケグオ。この珍しい名前ほどにはアフリカ風味は強くない。これまたよく鳴るベースを大きな体で力強く弾いている。ドラムスはアンソニー・ピンチオッティ。このリズム・セクションはデビッドのレギュラーのようだ。数年前に出た[Live at Smalls]というアルバムも同じメンバーだ。

しかし、まぁ、オーディエンスは何とかならないものか。
12/28(金)だから観光客が多いのはしょうがないとしても、演奏中におしゃべりはするは堂々と写真は撮るは、はたまた歩き回ったりするマナー違反にはどうにも我慢がならなかった。
特にアジア人(言葉の感じだと韓国人と中国人)がひどい。観光としてのジャズが見たかったらBlue NoteやBirdlandやVillage Vanguardへ行ったらいい。
ニューヨークがどこにあるか知らないアメリカ人は半分ほどいるという(町山智浩:説)くらいで、アメリカのいなか者もひどい。アジア人はステージの直前でおしゃべりしているがアメリカのいなか者は後ろの方で大きな声でしゃべっている。ずっとしゃべっている。声がだんだん大きくなっていく。

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